シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第16回 「ゆれる」①
まずは作品紹介です💁🏻♂️
故郷を離れ、東京で写真家として活躍する猛(オダギリジョー)。母親の法事で久々に帰省し、実家のガソリンスタンドを継いだ独身の兄の稔(香川照之)や、そこで働く昔の恋人・智恵子(真木よう子)と再会する。久しぶりに会った猛と智恵子は惹かれ合って一夜を過ごし、翌日、兄弟と彼女の3人で渓谷へ遊びに行く。
猛が一人で自然の中を歩きながら写真を撮っているとき、智恵子が渓流にかかる吊り橋から落下するのを目撃する。その時、近くにいたのは稔だった。
これは事故なのか‥事件なのか‥裁判が進むにつれて兄をかばう猛の心はゆれる‥。
2006年公開の西川美和監督作品です。
前作『蛇イチゴ』に続く長編第2作。
第59回カンヌ国際映画祭監督週間 正式出品作品。優れた演出力が高く評価されて、多くの映画賞を受賞して、2006年度の最も高い評価を得た日本映画です。
物語の核となる『つり橋』の撮影ロケ地は、新潟県の津南町秋山郷の中津川渓谷にあります。「新潟の橋50選」にも選ばれている見倉橋というところで撮影されました。
現在の日本映画界の中で本当に実力ある監督は、河瀬直美監督と西川美和監督しかいないと思います。日本映画界を支えてるのは、この二人の女性監督だと思っています。