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シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第16回 「ゆれる」②

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このパートでは、西川美和監督の紹介をしたいと思います。

 

広島県出身。早稲田大学第一文学部美術史学専修卒業。

学生時代より映画製作会社の面接を受ける。この時に是枝裕和監督の目にとまり、是枝監督『ワンダフルライフ』のフリースタッフとして参加することになります。

 

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2002年に自身で脚本を書き上げた『蛇イチゴ』を監督し、宮迫博之主演で映画化。

 

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その年度で最も優れた新人監督を選ぶ『新藤兼人賞』を受賞します。

 

-あらすじ-

音信不通だった放蕩息子の周治(宮迫博之)が、祖父の葬式に突然帰省する。これをキッカケに平穏だった一家のバランスが崩れていき問題が発生する。周治が家族の危機を救ったことにより信頼を取り戻すのですが、妹の倫子(つみきみほ)だけは兄の行動を不審に思う‥‥平凡だった一家の日常が崩壊していくさまを、繊細かつユーモラスに描いている。

 

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2005年、女性作家5名による「女性とエロティシズム」をテーマにした原作を、5人の監督が短編映画にしたオムニバス『female』では、乃南アサ原作の短編小説「女神のかかと」を大塚寧々の主演で脚色・監督しました。

 

小学生の男の子が友達の母親(大塚寧々)に対して女性として魅力を感じ、性に到達する以前の〝目覚め″を実に美しく官能的に描いています。

 

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この後に『ゆれる』、『ディア・ドクター』、「夢売るふたり』‥『永い言い訳』など、名作を次々と生み出していきます。

 

2021年公開の『すばらしき世界』も期待しています。

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