シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第23回 「JSA」③
現在も続く日本を貶める反日姿勢は、とても許される問題ではありませんし、世界からも嫌悪感をしめされてるというのは残念でなりません。もっと自立し同じ価値観の国になってもらえるならば、全力で応援したいと思うのですが‥‥
北朝鮮も日本人を拉致している犯罪国家です。
日本人としてはまず拉致解決が何より重要な問題です。
しかし世界をマーケットにしてる韓国映画界は、やはりものすごく層も厚く、レベルが高いです。
監督も今作のパク・チャヌク以外にも、「パラサイト 半地下の家族」が記憶に新しいポン・ジュノなど、優れた監督が多いです。
今回の「JSA」に出演する俳優さんも素晴らしく、特に北朝鮮の兵士役ソン・ガンホさんの演技は見事です。北朝鮮兵士の役は1999年公開の「シュリ」でも演じています。
いろんな役をこなせる俳優さんで、このような深みのある役者さんは日本には数少ないです‥残念ながら‥
韓国は徴兵制ですし、戦争の危険が身近にあるので、兵士の役もリアルです。実際、イ・ビョンホンさんは兵役中に出演依頼があり、シナリオを読んだそうです。除隊後の初出演作品が、この「JSA」です。
物語は、黒澤明監督の「羅生門」を思わせるような‥事件の当事者の兵士それぞれの証言が食い違うところから始まります。謎が深まりつつ、北朝鮮兵士と韓国軍兵士の交流はコミカルに描かれ、そして事件が起き深刻な状況へと発展していきます。
事件前の物語と事件後の物語を上手くシンクロさせて、最後まで一気に観る者を引き付けていきます。
現実には問題の多い両国ですが、映画の世界と割り切って、ご覧になってみて下さい。