シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第26回 「キング・オブ・コメディ」③
⚫️ジェリー・ルイスについて
ニュージャージー州ニューアーク出身。両親はロシア系ユダヤ人。父親がヴォードヴィル芸人だったため、5歳から舞台に立つ。
1946年に歌手のディーン・マーティン(ツッコミ)とコメディアンのジェリー・ルイス(ボケ)の二人組で「底抜けコンビ」を結成。人気ナイトクラブでの活動に加え、パラマウント映画製作によるコメディ映画の人気シリーズに出演する。コンビは結成10年後に解散した。
エディ・マーフィーやジム・キャリー、日本では志村けんさんなど、ジェリー・ルイスから大きな影響を受けたそうです。
この作品が訴えかけてる真のテーマは、ストーカーそのものではなく、人々を狂気なほど熱狂的にさせてしまうマスコミの姿勢であり、視聴率主体のやり方が歪んだ社会を作り出しているという事だと思います。
それは主人公のルパート・パプキンが他の熱狂的なファンと熱の入り方が全く違っていて、人気コメディアンのジェリー・ラングフォードを熱烈に好きで追っかけているのではなく、ジェリーのような人気コメディアンと対等もしくはそれ以上の笑いの素質は持っていると思い込んでおり、テレビに出るチャンスがないだけなのだと思っている。その異常なほどの熱意が歪んだ形となってジェリーの誘拐計画と発展して、マスコミの思惑もありルパートはテレビ出演を実現していきます。
このような犯罪者であれ何であれ視聴率が取れるならOKという、マスコミの異常な姿勢は今の時代も変わらないです。むしろ現代のほうがその社会的な害が大きくなっているように思います。NHKを含めてマスコミの時代は終わりに近づいているのではないでしょうか⁈