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シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第6回 「博士と彼女のセオリー」②

博士と彼女のセオリー」この原題は「THE THEORY OF EVERYTHING」で、この意味は《万物の理論》自然界に存在する4つの力であり、すなわち電磁力・弱い力・強い力・重力を統一的にする理論(統一場理論)の試みだそうです。

 

僕なんかの頭では到底理解出来ないです‥

 

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現在、全ての力を統一した理論、すなわち「万物の理論」となりうる可能性を秘めている理論として《超弦理論》がある。具体的な超弦理論として、5種類のモデルが数学的に可能であることが知られている。そして5つのモデルを11次元時空の理論である「M理論」なるもので統一しようという試みが、プリンストン高等研究所にて世界中の理論物理学者たちでなされている。M理論の場合、素粒子はひもではなく二次元の膜として扱われる。

この理論が完成すれば、素粒子のあらゆる性質が説明できるばかりか、宇宙(=時間と空間)が誕生し、消滅する様子さえも理解できる、究極の物理理論になると期待されている。

 

さっぱり分からないです‥

 

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シカゴ生まれの理論物理学者で作家、脚本家でもあるレナード・ムロディナウ氏。スティーヴン・ホーキングと共同研究をしていた時期もあり、1986年にはハリウッドの世界に入り、テレビドラマ『新スタートレック』や『冒険野郎マクガイバー』の脚本を書いた経歴のあるレナード・ムロディナウ氏とホーキング博士との共著「A Grand Design」にて、「万物の理論など見つからないものかもしれない」と記しています。
「万物の理論」の代わりにあるのは「相互に関連しあう理論群」であると彼らはいう。各理論はある特定の条件下における一定の現実を表わしているとのこと。この例として、2人は映画「マトリックス」の主人公Neoを挙げている。Neoの世界はバーチャルであったが、それを知るまでは世の物理の法則に逆らおうとする理由は何もなかった。同じように、例えば丸い金魚鉢の中の金魚の世界では光は屈曲しており、金魚鉢の外の世界からみれば正確なものではないが、金魚にとってはそれが正しいものであるとのこと。

 

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人間が知りうる世界なんて所詮、金魚鉢にいる金魚のように狭い世界でしかないって事でしょうか。人間の常識を遥かに越えるようなエネルギーや宇宙の世界が存在して、それは人間の理解を超えているものなのでしょう。

 

難しい話しですが、すごく日常の中で起きている事でもあるんでしょうね。科学者の武田邦彦先生がおっしゃってましたが、「紫式部が飛行機を見たとしてもそれを信じずに、あれは天狗だと言うはずだし、スマホを渡して光源氏に電話してくれって言っても、これは鬼のモノだって言うはず」って‥それがわずか千年前の事なのですね。現代で我々が理解の出来ない事でも100年先や1000年先には当たり前になる事がたくさんあるのでしょうね。