名作映画 cinema-enter

名作映画の入口にご案内します。

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第6回 「博士と彼女のセオリー」③

この映画は難しい科学の話しはほぼありません。ホーキング博士とジェーンの人生にスポットを当てて描かれています。

 

f:id:cinema-enter:20200517234028j:image

若くして難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し、当時の医師から余命2年と宣告され絶望的になっているホーキングを、前向きに立ち直らせたのはジェーンの強い愛でした。そして二人は結婚をし子供にも恵まれました。

f:id:cinema-enter:20200530223936j:image

体は自由が効かなくなるのに、男性の部分はそれに反して別なのでした。とても不思議なことですね。ホーキング博士にとって女性こそが宇宙に匹敵するほどの神秘性があって、好奇心をかき立てられる存在だったのでしょう。女性はすなわち宇宙そのものと感じてたのかもしれません。

f:id:cinema-enter:20200530222026j:image

ホーキング博士の半生は綺麗事で描かれてるわけではありません。ジェーンや子供たちと暮らす中でホーキング博士の体もどんどん自由が効かなくなり、ジェーンの負担はかなり大きくなっていきます。それに疲れ果てた時に新たなパートナーが現れるのです。それはジェーンだけでなくホーキング博士にも‥

f:id:cinema-enter:20200530223648j:image

しかし、二人は互いにそれを認め合うのです。

このあたりの表現が実に無理なく自然に描かれています。結果的にホーキング博士とジェーンは離婚をしますが、ラストでホーキング博士は離婚した後であっても、ジェーンに対する感謝や愛に溢れていることが分かるのです。

この二人の姿にほんと感動です。

f:id:cinema-enter:20200530224348j:image

是非ご覧になってみてください。