名作映画 cinema-enter

名作映画の入口にご案内します。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第6回 「博士と彼女のセオリー」③

この映画は難しい科学の話しはほぼありません。ホーキング博士とジェーンの人生にスポットを当てて描かれています。 若くして難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し、当時の医師から余命2年と宣告され絶望的になっているホーキングを、前向きに立ち直らせた…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第6回 「博士と彼女のセオリー」②

「博士と彼女のセオリー」この原題は「THE THEORY OF EVERYTHING」で、この意味は《万物の理論》自然界に存在する4つの力であり、すなわち電磁力・弱い力・強い力・重力を統一的にする理論(統一場理論)の試みだそうです。 僕なんかの頭では到底理解出来な…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第6回 「博士と彼女のセオリー」①

まずは作品のご紹介‍♂️ 天才物理学者として将来を期待されるホーキングはジェーンと出会い恋に落ちる。しかし若くして難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し余命2年の宣告を受けてしまう。それでもジェーンはスティーブンと共に生きることを決め、2人は力を…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第5回 「リーサル・ウェポン」③

なんと言っても愛する妻を失って自暴自棄になって自殺願望のあるリッグス刑事をメル・ギブソンが好演。狂気のように犯人を追い詰める手法は《クレイジー》そのものです。これはメル・ギブソン自身が持ってる要素が演技に現れてるように思います。 そんな《狂…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第5回 「リーサル・ウェポン」②

メル・ギブソン演じるリッグス刑事とダニー・グローバー演じるマータフ刑事の所属するのはロサンゼルス市警察です。 ロサンゼルスは、アメリカ合衆国カリフォルニア州にある都市であり、国内ではニューヨークに次いで人口が多い世界都市です。 「Los Angeles…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第5回 「リーサル・ウェポン」①

まずは作品のご紹介‍♂️ ロス市警のベテラン刑事マータフ(ダニー・グローバー)は、売春婦の飛び降り自殺事件の捜査を任される。彼の新しい相棒に選ばれたのは、妻を事故で亡くして自暴自棄になって自殺願望のあるリッグス刑事(メル・ギブソン)だった。“最終兵…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第4回 「蜘蛛女のキス」③

この作品の冒頭、ホモ・セクシュアルであるモリーナ(ウィリアム・ハート)が自分の大好きな映画のストーリーを、その役柄に入り込んで感情豊かに語っているところから始まります。 それを聞いているヴァレンティン(ラウル・ジュリア) モリーナは繊細で優しい…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第4回 「蜘蛛女のキス」②

アルゼンチンとは、どのような国なのでしょう‥‥すべてをお話しする事は出来ないですが、二つの歴史について簡単に話したいと思います。 まず一つ目は、1976年ごろから1983年にかけて《汚い戦争》という悲惨な内戦がありました。アルゼンチンを統治した軍事政…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第4回 「蜘蛛女のキス」①

まずは作品のご紹介‍♂️ ブエノスアイレスにある刑務所で同じ監房に入れられている対照的な二人の男、反体制運動の革命家バレンティンと、ホモセクシャルのモリーナ。最初はモリーナを嫌っていたバレンティンだが、モリーナの話す映画の話を聞く内に、やがて…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第3回 「グラン・トリノ」③

映画の冒頭、主人公ウォルト(クリント・イーストウッド)が妻の葬儀を教会で行っているところから始まります。そこに息子たち家族や親戚たちが集まっていますが、元軍人の無口で厳しい頑固オヤジのウォルトは、みんなから鬱陶しく煙たい存在に思われています…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第3回 「グラン・トリノ」②

この作品で主人公ウォルトの家の隣にアジア人一家が引っ越してきます。このアジア人たちはモン族といいます。 このモン族というのがアメリカと非常に関わりがあるのです。細かく書くと説明しきれないほどにたくさんの複雑な歴史があるので、また何かの機会に…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第3回 「グラン・トリノ」①

まずは作品のご紹介‍♂️ 朝鮮戦争の従軍経験を持つ元自動車工ウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)は、妻に先立たれ、愛車“グラン・トリノ”や愛犬と孤独に暮らす静かな日々を送っていた。そんな彼の隣家にモン族の少年タオの一家が越してくる。…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第2回 「殺人の追憶」③

この作品では『目』が重要なポイントになっていると思います。 多くの方の解説の中にも書かれてありますが、ソン・ガンホ演じるパク・トゥマン刑事がラストで画面越しにこちら側をジッと見つめます。これは、犯人も必ずやこの映画を観ているはず、だから「オ…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第2回 「殺人の追憶」②

この作品のモチーフとなった華城連続殺人事件が起きた1980年代の韓国は、全 斗煥(チョン・ドゥファン)大統領による軍事政権が始まり、日米との連携を強め経済の活性化に成功する反面、国内の民主化運動、反政府活動を厳しく取り締まり、言論を統制しました…