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シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第5回 「リーサル・ウェポン」③

なんと言っても愛する妻を失って自暴自棄になって自殺願望のあるリッグス刑事をメル・ギブソンが好演。狂気のように犯人を追い詰める手法は《クレイジー》そのものです。これはメル・ギブソン自身が持ってる要素が演技に現れてるように思います。

 

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そんな《狂気の凶器》そのままのリッグス刑事も、愛妻家のベテラン刑事マータフとコンビを組むことで二人の化学反応が非常に面白いです。定年まで安定的に仕事を全うしたかったマータフ刑事は、破天荒なリッグス刑事に悪戦苦闘します。激しくぶつかり意見が対立しますが、リッグス刑事がマータフの自宅に招かれ、彼の家族と食事をして打ち解けてから、二人の気持ちもグッと理解し合えるようになり、リッグス刑事の心もまたゆっくりと人間的な温かい心を取り戻していくのです。このあたりはシリアスな場面とコミカルな場面を上手く織り交ぜて展開していて素晴らしいです。

 

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悪役のゲーリー・ビジーも良い味を出しています。それに音楽では名作曲家のマイケル・ケイメンエリック・クラプトンが参加しており、作品全体を渋い雰囲気に仕上げています。

 

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続編とテレビドラマが作られましたが、アクション的要素とコメディ色が強くなってしまって好みが分かれるところだと思いますが、原点となる1作目は名作だと思います。

 

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是非ご覧になってみて下さい。