名作映画 cinema-enter

名作映画の入口にご案内します。

2020-01-01から1年間の記事一覧

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第19回 「素晴らしき哉、人生!」①  

作品の紹介です‍♂️ 主人公のジョージは世界旅行の夢をあきらめ、過労で亡くなった父の経営する住宅金融会社の倒産危機を救う。そして会社を継ぐことになったジョージは、富豪で銀行家ポッターの圧力にも負けず、町の貧しい労働者の為に真面目に働いていまし…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第18回 「ゼイリブ」③

この映画はまさに2020年の現在にこそ観て頂きたい作品です。 気づかないうちに未知の生態に支配されている街‥それはアメリカ全土‥おそらく地球すべてが侵略され、その生命体によって知らぬ間に操られている世界‥ 2020年の現在、同じような事が起きています。…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第18回 「ゼイリブ」②

監督ジョン・カーペンターについて話したいと思います。 南カリフォルニア大学映画学科卒です。 在学中に製作した短編映画『ブロンコ・ビリーの復活』が1970年の第43回アカデミー賞で短編実写映画賞を受賞します。 4歳の時に観た映画『遊星よりの物体X』(19…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第18回 「ゼイリブ」①

まずは作品の紹介です💁🏻‍♂️ 貧富の格差が広がるアメリカ社会。肉体労働者のネイダは、不況で失業し仕事を求めて町に流れ着いた。ホームレスのためのキャンプで寝泊りするようになったのち、教会で怪しい活動をする団体を目にする。その教会は警察から監視され…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第17回 「ダンス・ウィズ・ウルブズ」④

181分‥‥上映時間は長い作品です。 しかも最近の映画のように目まぐるしくカメラが動き回り、ジェットコースターのように展開していくような作品でもありません。 しかし最後まで全く飽きる事なく、本物の大自然が見せる美しく雄大な景色に魅せられていきます…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第17回 「ダンス・ウィズ・ウルブズ」③

アメリカの歴史、前回の続きになります。 アメリカが独立戦争でイギリスに勝利し、1787何にアメリカ合衆国憲法が制定されます。 憲法には3大原理があります。 ●人民主権 これまでのヨーロッパでの王様が大きな力を持ち政治を行なって、国民は絶対に逆らう事…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第17回 「ダンス・ウィズ・ウルブズ」②

アメリカの歴史について話していきたいと思います。すべてを話すと長くなりますし複雑だったりしますので、出来るだけ簡略化して分かりやすくしたいと思います。 ⚫️アメリカ大陸発見とインディアン 1492年10月12日をコロンブスによるアメリカ大陸の発見と呼…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第17回 「ダンス・ウィズ・ウルヴズ」①

作品の紹介です‍♂️ 1863年、南北戦争の戦地で勇気ある行動で英雄となり、勤務地を選ぶ権利を与えられたジョン・ダンバーは、興味を抱いていたダコダにあるセッジウィック砦を希望し着任する。愛馬のシスコと野性の狼と共に充実した日々を送り始める。そんな…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第16回 『ゆれる』③

日本映画界も残念ながら低レベル化が進んでしまい‥もっと頑張ってもらいたいのですが、すべてにおいて他国に劣ってしまっています。 そう思うのは僕だけでしょうか⁈ しかし、この西川美和監督の『ゆれる』を観た瞬間‥「これは他と違う!」と感じさせられまし…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第16回 「ゆれる」②

このパートでは、西川美和監督の紹介をしたいと思います。 広島県出身。早稲田大学第一文学部美術史学専修卒業。 学生時代より映画製作会社の面接を受ける。この時に是枝裕和監督の目にとまり、是枝監督『ワンダフルライフ』のフリースタッフとして参加する…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第16回 「ゆれる」①

まずは作品紹介です‍♂️ 故郷を離れ、東京で写真家として活躍する猛(オダギリジョー)。母親の法事で久々に帰省し、実家のガソリンスタンドを継いだ独身の兄の稔(香川照之)や、そこで働く昔の恋人・智恵子(真木よう子)と再会する。久しぶりに会った猛と智恵子…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第15回「2001年宇宙の旅」③

まず驚きなのは、1967年に公開された映画であるということです。 それまでの宇宙を舞台にした映画は、低予算B級ものであったり子供向けの作品ばかりでした。それをこの映画では、あらゆる分野の専門家、科学者から情報を得てリアリズムを徹底的に追求して描…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第15回 「2001年宇宙の旅」②

戦後の宇宙開発競争を簡単にですがお伝えしていこうと思います。 第二次大戦後、米ソ両国が冷戦状態になり国家的プロジェクトとして、軍事的技術の研究として宇宙開発競争となっていきます。アメリカは海軍が主導していたヴァンガード計画に基づき1955年7月…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第15回 「2001年宇宙の旅」

まずは作品の紹介です‍♂️ 月の地中から謎の石碑(モノリス)が発見され、そこから強力な電波信号が木星に向けて発信されている事を突きとめる。それから18カ月後、最新型人工知能「HAL(ハル)9000型」を搭載した宇宙船ディスカバリー号は、デビッド・ボーマン…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第14回 「時計じかけのオレンジ」③

この作品は当初、主人公アレックスをミック・ジャガー、その仲間たちに同じくローリング・ストーンズのメンバーを起用する事で予定されていました。 そして映画のサウンドトラックをビートルズが予定されていました。なんとビートルズがミック・ジャガーの映…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第14回 「時計じかけのオレンジ」②

この作品は原作者のアンソニー・バージェスの実体験が元になっています。 バージェスが留守にしている時に身重だった妻が、自宅に押し入った若者たちにレイプされ金を強奪され、赤ん坊は流産してしまいました。 その後にバージェスに手術不可能な脳腫瘍が見…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第14回 「時計じかけのオレンジ」①

作品の紹介です‍♂️ 近未来のロンドン。“強姦と超暴力とベートーベン”だけに生きがいを求め、暴虐の限りをつくしていた不良グループのリーダー、アレックス。仲間の裏切りで警察に捕まった彼は、やがて犯罪者の人格を改造する治療を受けることになり、攻撃的…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第13回 「アマデウス」③

モーツァルト⁉️クラシック⁉️ そんなの聴かないし、わからない‼️ そう思ってる方がおられましたら‥ 全く問題ありません。 わたし自身も全く分からないのです。 そういったクラシックの知識は全く必要ないのです。この映画のテーマは音楽そのものではないので…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第13回 「アマデウス」②

実際のモーツァルトについて 父のレオポルトは息子が天才であることに気付き、幼少から徹底した音楽教育をしました。3歳のときにはチェンバロを弾き始め、5歳のとき最初の作曲を行う(クラヴィーアのためのアンダンテ ハ長調)、まさしく神の子、神童でした…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第13回 「アマデウス」①

まずは作品の紹介です‍♂️ 1825年、オーストリアのウィーンで、1人の老人が自殺を図った。彼の名はアントニオ・サリエリ。皇帝ヨゼフ二世に仕えた宮廷音楽家である。そのサリエリが、天才モーツァルトとの出会いと、恐るべき陰謀を告白する。 サリエリの視点…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第12回 「博士の異常な愛情」③

き この作品の作られた背景には、米ソ冷戦が続く中で起きたキューバ危機があります。 キューバ危機とは1962年10月から11月にかけて、ソ連がキューバに核ミサイル基地を建設していることが発覚して、アメリカがカリブ海でキューバの海上封鎖を実施し、米ソ間…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第12回 「博士の異常な愛情」②

この作品の主役は、前作の「ロリータ」にも出演していたピーター・セラーズです。 タイトルにもなっている[ストレンジラブ博士]の他にも[アメリカ大統領]、[マンドレーク大佐]の一人三役をやっています。 マンドレーク大佐は、イギリス空軍なのでイギリス訛…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第12回 「博士の異常な愛情」①

まずは作品の紹介です‍♂️ アメリカ空軍基地の司令官が発狂しソ連への核基地攻撃命令を出し、核兵器を装備した戦闘機がソ連へと向かう。しかしソ連には攻撃を受けると自動的に反撃し、人類を滅亡させる最終核兵器の存在が明らかとなる。緊迫した状況のなかで…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第11回 「硫黄島からの手紙」③

終戦の日を迎えるたびに、テレビや新聞などを見て毎回なにか違和感を感じる事があります。 報道のほとんどが自虐史観なのです。 もちろん日本がすべて正しかったわけではないと思います。しかし僕たちの御先祖様が2000年以上続いてきた美しい国日本を護るた…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第11回 「硫黄島からの手紙」②

2006年公開の「父親たちの星条旗」はアメリカ側からの視点で描かれた硫黄島の戦いであり、当初はこの日本側の視点で描いた「硫黄島からの手紙」を製作する予定ではなかったようです。監督のクリント・イーストウッドが資料を調べるうちに栗林大将の存在に惹…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第11回 「硫黄島からの手紙」①

戦後75年 2020年8月15日 -終戦の日- まずは作品の紹介から‍♂️ 2006年、東京都小笠原諸島硫黄島。そこで調査隊が地中から数百通もの手紙を発見した。それは61年前、この島で戦った男たちが家族に宛てて書き残したものだった。届くことのなかった手紙に彼らは…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第10回 「ブラック・レイン」③

表面的には日米合作のアクション映画なんですが、タイトルの「ブラック・レイン=黒い雨」‥これが意味するところは劇中の若山富三郎さん演じる菅井が説明しています。 ちなみに若山富三郎さんは映画が話せないのでコンピューターによる音声なのだそうです。 …

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第10回 「ブラック・レイン」②

この作品は「危険な情事」で大ヒット作を生み出したプロデューサー、スタンリー・R・ジャッフェとシェリー・ランシングが映画化しました。 ちなみに主演のマイケル・ダグラスも「カッコーの巣の上で」など、数々のヒット作を生み出す名プロデューサーであり…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第10回 「ブラック・レイン」

まずは、作品の紹介です‍♂️ ニューヨークのレストランで偶然にヤクザの抗争に出くわした刑事のニックとチャーリー、その主犯格である佐藤を日本に護送するが、大阪空港で逃げられてしまう。大阪府警の松本と共に、警官としての権限の無いまま捜査を見守る彼…

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 「ロリータ」③

この作品が作られた時代はエロチックな表現に厳しかったようで、そのような場面はありません。しかしそれが逆に観る側の想像が膨らみます。それに冒頭のシーンのように、少女の素足が画面に現れ、男の手がその足に手を添えてペディキュアを塗っていく場面は…