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シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第3回 「グラン・トリノ」①

まずは作品のご紹介💁🏻‍♂️

 

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朝鮮戦争の従軍経験を持つ元自動車工ウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)は、妻に先立たれ、愛車“グラン・トリノ”や愛犬と孤独に暮らす静かな日々を送っていた。そんな彼の隣家にモン族の少年タオの一家が越してくる。ある事件をきっかけにして心を通わせ始めたウォルトとタオだったが、タオを仲間に引き入れようとする不良グループが2人の関係を脅かし始め……二人の間に芽生えた友情は、人生を大きく変えていくことになります。

 

映画のタイトルである「グラン・トリノ」とは、フォードの車種フォード・トリノのうち、 1972年から1976年に生産されたものを指すそうです。

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2008年のアメリカ映画で、舞台となるのはミシガン州です。

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ミシガン州デトロイトという都市があり、フォードなど自動車産業で有名なところです。しかしながら1970年代頃から安価で安全、コストパフォーマンスに優れた日本車の台頭により自動車産業が深刻な打撃を受け、これを機に企業による大量解雇や下請け企業の倒産が相次ぎ、街には浮浪者が溢れて治安悪化が進みました。

 

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このポスターがまさしくこの映画を象徴するシンボルになっています。グラントリノ、銃、そしてクリント・イーストウッド‥これはアメリカそのもので、この映画の公開当時から現在にかけてアメリカが影を落としている暗部について表していると思います。