名作映画 cinema-enter

名作映画の入口にご案内します。

シネマ・エンター 忘れないよ名作映画 第21回 「レッド・オクトーバーを追え!」③

f:id:cinema-enter:20210110121246j:image

現在の潜水艦について、もう少し詳しくみていきたいと思います。

 

⚫️ロサンゼルス級原子力潜水艦

アメリカ海軍の攻撃型原子力潜水艦です。

ソ連海軍潜水艦戦力の増強に対抗するため、1972年-1995年の23年間にわたり、最大規模の62隻が建造されました。長期間にわたり建造されたことから、この級は段階的に改良をされつつ建造されています。

レッド・オクトーバーを追え!」に登場した『ダラス』も、この系列の姉妹艦です。

f:id:cinema-enter:20210110151024j:image

⚫️バージニア原子力潜水艦

建造期間 2000年 - 建造中

就役期間 2004年 - 就役中

この潜水艦が現在(2021年1月)の最新型の攻撃型原子力潜水艦になります。

 

ロサンゼルス級の後継艦としてシーウルフ級を開発し、攻撃能力・静粛性・速力・潜航深度などすべての面において当時の最高レベルの性能をもった潜水艦を開発しましたが、そのぶん高価なものとなってしまいました。

 

その後に冷戦が終結した為に、コスト削減を試みたバージニア級が開発されました。

軍用に開発した部品ではなく、ゲーム機などの民生品が使われています。

f:id:cinema-enter:20210110152657j:image

⚫️コロンビア級原子力潜水艦

そして2021年より1番艦の建造を開始し、2031年に就役、2085年までの運用を予定している潜水艦です。

「コロンビア」の艦名はワシントンD.C.(District of Columbia)に由来しています。

f:id:cinema-enter:20210110153500j:image

 

⚫️タイフーン型原子力潜水艦

本型のソ連海軍での設計暗号は『鮫』を意味する「アクーラ」であり、「タイフーン」とは呼ばれていない。「タイフーン」は潜水艦ではなくそれに搭載されるミサイルの名称です。

当時のソ連の軍参謀総長が「この度、我が海軍に、新型原潜"タイフーン"が就航した」と発表したため、「タイフーン」型というコード名で呼ばれる事になった。

f:id:cinema-enter:20210110155302j:image

今回の紹介している『レッド・オクトーバーを追え!』には、ショーン・コネリーと共に作品の主役となる架空のタイフーン級の最新潜水艦「レッド・オクトーバー」が登場しています。磁気を利用した新型の無音推進システム「キャタピラー・ドライブ」を搭載しています。

f:id:cinema-enter:20210110160122j:image

◉我が国が誇る海上自衛隊の潜水艦もお伝えしておきましょう。

⚫️そうりゅう型潜水艦

 

名前の由来は、大日本帝国海軍の御召船『蒼龍』から、縁起のいい動物『龍』を引き継いで使用されています。

 

一番大きな特徴は、世界で初めてリチウムイオン蓄電池を採用したという事です。

 

建造期間
2005年 - 2021年

就役期間
2009年 - 就役中

 

昨年の10月14日には最新潜水艦「たいげい」の進水式が神戸で行われています。「たいげい」は漢字で、大きな鯨「大鯨」を意味します。

f:id:cinema-enter:20210110171806j:image

 

映画などで潜航中の潜水艦同士の戦闘が描かれたりしますが、第二次世界大戦以降も潜水艦を保有する国同士の戦闘事例が少ないので、現在までは発生していないとされています。

水面下の「どこか」にミサイルを持った潜水艦がいるという事は、敵国に対して心理的圧力をかけて、それが抑止にもつながります。

日本の最高レベルの技術力で建造された潜水艦は、国民にとって頼もしい存在です。

この不安定な世界情勢の中で、自衛隊の方々の為にも、国防というものを国民もしっかり考えないといけないと思います。

f:id:cinema-enter:20210110173248j:image